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ろーどちゅうなの~

74

1-01-01「始業式」

あらすじ

「さて、そんな特変の……ご登場~、壇上に注目~」
なんかとある学園の入学式に参加した謙一くんのシーンです。
世界観の説明をすっ飛ばしながら伝説が始まります、シーズン1「特変」結成編start!!。

START

Face_unknown

【???】

……じゃあ、どうする?

Face_midori

【翠】

――自分で取り戻しましょうってことね

Face_midori

【翠】

さて、そんな特変の……ご登場~、壇上に注目~

Face_unknown

【???】

「「くたばれえぇえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ――!!!!!!!!!」」」

Face_hage

【ハゲ疑惑】

ぎゃあぁあああああああああああああ!!?!?!?

 ――新学期早々、猛烈に叫ぶに至るのに、色々あった気はする。

 元々うぬぼれとかじゃなく、ガチで波瀾万丈に生きてきたこの俺、井澤謙一は多少のことなら困り顔も見せずササッと対応してみせる自信は何処かにあっただろう。

 だがその甘い自負を完全破壊するほどの入学式の渦中に立たされることになろうとは、あの幸せな朝の間に分かるわけなかったのである。

PAST

Face_hage

【謙一】

――という受験だった

Face_ami

【亜弥】

えぇええええええ……

 妹に報告する。

 今世紀最大な俺のA等学級の受験は最初から最後まで波乱だったのである。

Face_hage

【謙一】

どうしよう、俺下手すれば落ちてるかもしれない……奨学生どころの騒ぎじゃねえぞ……

Face_ami

【亜弥】

に、兄さん、大丈夫ですよ、きっと兄さんの主張、面接官さんに伝わってますから……!

Face_hage

【謙一】

長座体前屈としか云ってないんだけどなぁ

 ただその直後に何故かあの裸エプロンは――「合格ッッッ!!!!!」とかリアクション返してたから、まぁ多分あの人が面接官だったんだろう。

Face_hage

【謙一】

見た目、亜弥よりも年下だったんだけどなぁ……

Face_ami

【亜弥】

面接官って、一般的には教師の方が担当されるんですよね? 兄さんを案内されたB等学級のお二人みたいに、ボランティアだったのでしょうか?

Face_hage

【謙一】

幾ら何でもそれはあり得ないと思うが……否定しきれねぇなあ……

 確定なのは、あれで俺の受験は終わったということ。

 裸エプロンが帰ってから5分後に普通のスーツの人が合格通知書とかの説明してたから、そこは間違いないだろう。

 そういや終了予定時刻とか受験票に明記されてなかったんだよな……つまり、最初からあの“抜き打ち”が今年のやり方として決まっていた。

 何なんだろう、あそこは何処を目指してるんだろう。

Face_ami

【亜弥】

でも……本当に、お疲れ様でした、兄さん。結果がどのようであるのかは分かりませんが、受験をやり遂げたんですから

Face_hage

【謙一】

実際のところ最低限合格は獲ってると思うんだがな……

 1次試験はほぼほぼ満点叩き出した筈だ。

Face_hage

【謙一】

問題は、奨学金だ……

Face_ami

【亜弥】

別に、そこまで気にしなくても……何度も云ってますけど、私は兄さんが居てくれるだけで……

 ……ギシギシ鳴る、畳の音。

 卓袱台を中心に、対坐していた俺のところに、膝で歩いて亜弥が、身を寄せてくる。

Face_hage

【謙一】

……寒いだろ

Face_ami

【亜弥】

兄さんが、私にとって必要十分のカイロです

Face_hage

【謙一】

もっと美味しいもの食べたいだろ

Face_ami

【亜弥】

兄さんが、私にとって最上至高の調味料です

Face_hage

【謙一】

もっと色んなこと、知りたいだろ

Face_ami

【亜弥】

兄さんが、私にとって最大関心の最終定理です

Face_hage

【謙一】

軽くヤンデレ入ってきてるなぁ……

 ……金が、要る。

 親父からの仕送りは計画的に消費している。このペースを続ければ、この生活を維持すれば、あと十年はいけるだろう。

 だけど、それだけこの建物が持つかどうかは生活していて不安に思うし……何より、現代的じゃない。

 現代はもっと彩り豊かで、沢山の光が交差している。色んな問題が同時に陰を持つが、それは光に溺れた人間たちの問題でしかない。

 この子は逆に、光に飢えているのだから……これ以上、この飢えを強いたくはない。

Face_hage

【謙一】

……もし、今回の結果が、俺の賭けが失敗していたとしても

Face_ami

【亜弥】

兄さん……

Face_hage

【謙一】

それを補う何かを、すぐに見つけてみせる

 A等に上がれば、南湘のルール的にも、バイトが可能になる。

 何もやらないよりはずっとマシだ、俺の野望的にはちっぽけだが……

 必ず、今より良い生活を、亜弥に与えられる。少しでも、光を――

Face_ami

【亜弥】

……学生の本業は、学業

Face_hage

【謙一】

……

Face_ami

【亜弥】

私にとっても、兄さんにとっても、一番求めるべきは、兄さんの学業です……それだけは、外れないでくださいね。兄さんよく、脱線しちゃいますから

Face_hage

【謙一】

……ああ

 俺は、亜弥を餓死させない最大の光。

 俺は輝き続けてやる。

 亜弥が、俺を必要としなくなる、その時まで。

 あと、もう少しだ――

RETURN

Face_midori

【翠】

突然だけど、今年度から皆の青春を、剥奪しま~す☆

Face_unknown

【生徒】

「「「……………………は??」」」

Face_midori

【翠】

今年から、新しいクラスを導入することに、決定しました~。その名前は……取りあえず、特変とでも名付けておきまーす☆

Face_keiji

【啓史】

取りあえずて

Face_midori

【翠】

表向きの正式名称は「特進選抜Aクラス」、この学校で特進なんて言葉を使うのはきっと初めてね~。でも、別に学歴社会に適応しようってことじゃないのよ~。その社会すら、支配してしまうくらいにストロングなクラスを作ることに決めたの~

Face_akitsu

【秋都】

し、支配……?

Face_rinka

【隣花】

ふーん……ま、関係ねーなあたしには。あー眠い――

Face_midori

【翠】

因みに皆も、支配される側でーす☆

Face_unknown

【秋都&隣花】

「「――はいっ!!?」」

Face_midori

【翠】

2年生も、3年生も、先生方も、特変には頭を下げるのがきっといいわ~。だ・か・ら、この学園は特変の為に在るといってももう過言じゃなくなるわ~、貴方たちは――

Face_midori

【翠】

金魚の糞

 ……そんな俺の決意を試すかのように。

 壇上であの裸エプロンはニコニコ笑っていた。

Face_midori

【翠】

あなたの学業も、あなたの部活動も、あなたの放課後も……あなたの青春のすべては、特変が管理しちゃうわ~

Face_unknown

【生徒】

な……何だよ、それ……

Face_unknown

【生徒】

どういうこと……!?

Face_midori

【翠】

あなたに、自由なんて無い。貧しく、果てには奴隷のように、特変に全てを献上しなさい?

 その口から、教職者としてあるまじき発言を何の躊躇いなく飛ばしまくり、

Face_midori

【翠】

ある人は、青春という自分の生活の座を

Face_kokona

【栞々菜】

――!

Face_midori

【翠】

ある人は、家族の絆を象徴する大切な指輪を

Face_subaru

【昴】

ッ……!

Face_midori

【翠】

ある人は、生きる意味を具現する、自慢の武器を

Face_suzuko

【珠洲子】

…………

Face_midori

【翠】

週一で特変が、ぜーんぶ掻っ攫っちゃうわ~☆ 一年経ったら普通に皆、一人一個は、何かを失って卒業しちゃうわよね~

Face_unknown

【学生】

そんなッ、そんなこと、許されるのか!?

Face_unknown

【学生】

巫山戯んな、何で俺らがそんなの受けなきゃいけねえんだ!

Face_midori

【翠】

……じゃあ、どうする?

PAST

Face_midori

【翠】

悪者は、倒そうってなるわよね~

Face_hage

【謙一】

あの……この、書類に書かれてる「特変破り」って、何すか……?

Face_midori

【翠】

金魚の糞が、認めたくない金魚を喰い殺す唯一の方法よ~。逆転劇っていうのも燃えるわよね~

Face_hage

【謙一】

糞にされる奴らと金魚にしたてられる俺らのことも考えてくださいよホントに……凄く嫌な匂いがプンプンしてる制度名ですけど、コレで何が起きるんですか?

Face_midori

【翠】

下剋上よ~。自分の青春は――

RETURN

Face_midori

【翠】

――自分で取り戻しましょうってことね

Face_midori

【翠】

さて、そんな特変の……ご登場~、壇上に注目~

 その場の全人間の前に立たされた、たった9人の少年少女。

Face_hage

【謙一】

巫山戯んな……あの母親ホントに巫山戯んな……!

 輝いてやるとは云ったけどこんなライトアップとかされる必要あるのかな!!?!?

 糞呼ばわりされた着席する学生たちに対する、壇上に立つ少年少女らもまた、確実に裸エプロンに振り回されている被害者。

 しかし彼らが哀れまれる隙間は、先の学園長の可愛い煽りで全て埋められてしまったのだった。

 すなわち、彼らは「悪」である。

Face_hage

【謙一】

おいおいおいおいおいおい――!?

 可愛い学園長が喋るたびに、場の空気がより一層ブラックになっていくのが謙一には分かった。

 この後何が起きるか――それはある程度客観的に状況を見れる者なら容易に想像できたが、当然この学園の初心者であるピカピカの1年生な彼にはどうすることもできなかった。

Face_midori

【翠】

この子たちが、あなたたちを支配する~――

Face_unknown

【糞ども】

「「「くたばれえぇえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ――!!!!!」」」

Face_midori

【翠】

――特変、よ☆

Face_hage

【謙一】

ぎゃあぁあああああああああああああ!!?!?!?

 ご紹介あずかった瞬間コレである! 体育館に整列していた者たち、その中でも理不尽への不満がオーバーヒートした奴らが!

 壇上に立つ俺達に向かって一斉に駆けてくる! 各々、“機能”か何かを表示して、俺達を潰そうと!

 その数、確実に3桁は! 500は超えてるもはや壮観!

 ってそんなこと思ってる暇ねえ! 早く何とか対処しないと――

Face_joe

【情】

くだらねえ――

Face_hage

【謙一】

……は?

Face_unknown

【名前】

「「ぎゃぁあああ……!?!?」」

Face_unknown

【名前】

力もねえのに、湧いて出てんじゃねえ芥どもが

 同じく壇上に立っていた筈の衒火情は、地を蹴ると同時、自分たちを見上げていた者たちの場所へ!

 そして迫り来ていた先陣を、一振りの拳で薙ぎ払った!

Face_unknown

【名前】

いや、「糞」だったか……

Face_unknown

【名前】

ッ――“機能表示”!!

 1人の1発としてはあり得ないエネルギーに見舞われながらも、持ち堪えた者たちは、武器を持つ。

 各々が保有する拡張性能スペック――“機能”が発現し、3mはある鉄の棍棒が、気持ちよく縦に振り下ろされる!

 狙うは、突然自分たちの上に立った、野蛮な王――!

Face_unknown

【名前】

喰らえぇええええ!!!

Face_unknown

【名前】

息を掛けんじゃねえ

 ……が。

 次の瞬間、響き渡った音はバキィイイ、という血飛沫を上げるものでなく金属が割れるものだった。

Face_unknown

【名前】

ッ――!

Face_unknown

【名前】

不愉快極まりねえ

 その素手は、金属の棒を軽々しく握り、潰し破壊したのである。

 そして千切れた1m程度の棍棒をついでに彼は軽く振った。

Face_unknown

【名前】

ぶっ――

 諦めず、壇上への突進を敢行した者達が、刹那にしてホールの彼方此方へと、壁へと飛ばされめり込んだ。

Face_unknown

【名前】

ぐ、クッソ……!

Face_unknown

【名前】

おい、衒火は相手にすんな! 取りあえず、他の奴を――。

 その男が危険なことは誰もが理解できた。だから下に突っ込んできた彼に怯み、別の方面を探すのは自然の発想に近い。

 兎に角、特変と名乗るこの集団を蹴散らさなければ――怒り止まぬ者達は、再び壇上に視点を定める!

Face_unknown

【名前】

“機能表示”――。

Face_unknown

【名前】

「「――!?」」

 が――到達にすら、及ばない。

Face_unknown

【名前】

――この奏ちゃんの前で譜已ちゃんに近付こうなんて、譜已ちゃんの唾液並みに甘い!!

 学園の日常にはまず必要の無い銃撃音が鳴り響くと同時に、次々と人が完全に比例して倒れていく!

 表示された拳銃の弾が無くなれば即座に投げ捨て、ほぼ同時に次の拳銃がその手に表示される。

 圧巻の速度、止まぬ銃弾。倒れる者もまた止まない――!

Face_unknown

【名前】

あっははははは、どんだけの数がどんだけの“機能”を揃えて攻め込んで来ても、要はソレ全部撃ち落としちゃえば良いだけの話だよね!! ガンシューティングはゲームセンターで慣れてるんだなー!!

Face_unknown

【名前】

ちょッ、お前らいきなり暴れすぎ――ってか何でお前譜已ちゃんの唾液の味なんて知ってんだよ!

Face_unknown

【名前】

せ、せせ先輩今そんなの拾わないで――!

Face_unknown

【名前】

“機能表示”ッ、うおおぉおおおおおおお!!!

Face_unknown

【名前】

学園長の傀儡なんてロクなもんじゃねええぇえええ今ぶち壊してやるよおおおお!!!

Face_unknown

【名前】

この世は年功序列ぅううううううう!!!!

Face_unknown

【名前】

井澤くーん、それでも壇上にそろそろ軍勢上がってきそうよー

Face_unknown

【名前】

あっれー!? かっこつけたばかりの手前云いづらいけどやっぱり数の力はズルイ!!

Face_unknown

【名前】

ッヤベ、譜已ちゃんに気を取られ過ぎた――

Face_unknown

【名前】

“機能表示”――

Face_unknown

【名前】

グァッ――!

Face_unknown

【名前】

ギャブッ――!

 奇跡的に魔王と銃弾を避けて辿り着いた者に待っていたのは――

Face_mikan

【美甘】

これ以上……入ってくるな――!

 ウチの境界に――!

 鍛えられた筋肉がずっしり詰められた、弾丸にも劣らぬ打撃!

 爆発が叩き込まれるような衝撃に、顔が、腹が、歪み砕かれる!

Face_unknown

【名前】

……足が痺れたわ

 500超えの反旗に対し、最大数「9人」の少年少女は、事実上もっと少数で以て対抗していた。否、返り討ちにしていた。

 数の力は莫迦にできたものじゃないので壇上では熾烈な空気が充満してきているが、それに驚く様子もなく、立っていただけなのに突然足が痺れて其処ら辺に畳まれていたパイプ椅子に座る者すら現れる。

Face_unknown

【名前】

こ、こいつら――

Face_unknown

【名前】

あら、烏丸さんそのパイプ椅子どこにあったの

Face_unknown

【名前】

あそこ

Face_unknown

【名前】

あったあった、どうも~

Face_unknown

【名前】

ちょ、君まで、何してんの!

Face_unknown

【名前】

貴方も座ったら? どうせやることないでしょ

Face_unknown

【名前】

いや、新入りの俺かなりリアクションで忙しいんだけど……てか烏丸も滅茶苦茶肝据わってんなオイ!

Face_unknown

【名前】

貴方と初めて顔合わせた時、云ったはずだけど。私はとかく平穏であればいいと

Face_unknown

【名前】

だからってこの状況で己の平穏保つって凄えよ! 遠嶋も見るからに焦ってないし……

Face_unknown

【名前】

まぁ私たちは既に真理学園および暴れてる新クラスメイト達を知ってるからね。どっちが勝つかなんて予想するのに3秒かからないわよ(←スマホ)

Face_unknown

【名前】

……譜已。貴方も座っていなさい。見回していても無意味だし疲れるだけ

Face_unknown

【名前】

あ……は、はい……

Face_unknown

【名前】

…………

 7人中3人が寛ぎだした……。

Face_unknown

【名前】

なんなんだ……コイツらは……

 大人の|護真術戦闘《フリクション》でも、こんなハイクオリティ、そして暴力的な戦闘光景は滅多に見れないだろう。それを今、俺の新たなクラスメイト達は苦労もなく実現していた。

 同じ人間と思えないくらいに、まさに縦横無尽。

 本来ならばソレが普通の、歳の違わない奴らを蹂躙して――

Face_unknown

【名前】

道場破りに失敗した挑戦者は、ただじゃ帰れないんですよ?(←お尻用注射器)

Face_unknown

【名前】

「「ぎゃあぁあああああああああああああああああ――!!!!???」」

Face_unknown

【名前】

…………

 壇上でもっと蹂躙している女子を視界に入れもっと言葉を失う謙一。

Face_nono

【乃乃】

ふふ、いいですねぇ……法が味方につくというのが、これほどに頼もしいとは。この先特変破りを仕掛けさせて返り討ちにすれば、私は合法的に嫌がらせを実行できるのですね

 そう興奮気味に感動を漏らしながら少女は、クラスメイツによって量産されていく被害者のズボンやスカートの中に********を入れて********していた。

Face_unknown

【被害者】

「「「ぎゃあぁあああああああああああああああああqあwせdrftgyふじこlp;@――!!!???」」」

Face_hage

【謙一】

おいぃいいいいいいいいいい止めてさしあげろよ――!!? 流石にソレは同じ人類として同情してしまうレベルだぞおい!?

Face_nono

【乃乃】

何故ですか、この自由主義社会で競争に敗北するということは人類というラベルすら剥奪されても仕方ないことですよ?

Face_hage

【謙一】

お前ホントに人類?

 てかどうしてこんな核爆弾になるまで学園は放置してたんだ……!

 ……………………。

 どうにもできなかったからか!!

 どうにもならなかったのは佐伯乃乃のみにあらず。

 端的には、この8人がそのレベルであると学園長によって認められ……

 この8人を管理する者として井澤謙一は選ばれた。

 それが一体どれだけ重大なことなのかを、この場でやっと自らに落とし込めた感覚を、謙一は手に入れていた。

Face_hage

【謙一】

マジ、かよ……

 マジかよ……俺……

 こいつらとマジで3年間付き合うの!?

 個人個人と会ってみた時点で怖い思いはしてたけど、いざ集結してみたらとんでもない化学反応起こしたよ!

 もっと遙かに、絶望的なほどに厄介じゃないの!!

PAST

Face_hage

【謙一】

そういや、学園長……一つ根本的なもの気になってたんですけど

Face_midori

【翠】

あら~何かしら~? 譜已ちゃんのスリーサイズは自分で調べてね~☆

Face_hage

【謙一】

調べねえよ。てか止めろよ母親

Face_hage

【謙一】

いや、何でこのクラスの名前って、「特変」なんですか?

Face_midori

【翠】

あら~? ……そういえば、テキトウにそう呼んでただけなのに、いつの間にか制度としても正式に組み込んじゃってたわね~

Face_hage

【謙一】

テキトウかよ

Face_midori

【翠】

……哲学のお時間です。この世界の歴史を創ってきたのは、どういう人だと思う?

Face_hage

【謙一】

は? どういうって……具体的には、教科書に載ってるような偉人でしょう

Face_midori

【翠】

まぁそうだけど、そうじゃないのよ~

Face_hage

【謙一】

いまいちピンと来てないんすけど

Face_midori

【翠】

その人たちに、共通してるところ、よ☆

Face_hage

【謙一】

……単純な答えですみませんが、能力でしょう

Face_midori

【翠】

ホントにフツーな答えね~……残念だわ~、すっごく残念だわ~

Face_hage

【謙一】

んなこと云われても……。結局のところ、そういう結果を作り出せるから、偉人になるんでしょう

Face_midori

【翠】

まぁ、間違いではないと思うわ~。私も、それほどに強くあってほしいから、貴方たちを特変と呼んでる

Face_hage

【謙一】

はい……?

Face_midori

【翠】

謙一くん、貴方たちは――

RETURN

 ――特級に変態でありなさい。

Face_midori

【翠】

はーい記念すべき最初の「特変破り」、結果は~――

Face_midori

【翠】

特変の、圧勝~☆!!

Face_hage

【謙一】

…………

 ……なるほど。

 特級に“変態バケモン”が、集まったクラス。

 それが、俺達。

 特変、らしい――